CARL VON LINNÉ(以下CVL)は国内生産にこだわり、生産者の顔や手、情熱をお届けしています。
普段はシーズンごとにお洋服の完全受注生産(予約販売)が中心の活動です。
一方でもっと多くの方にCVLのモノづくりのこだわりを知ってほしい、ブランドコンセプトに共感を持つきっかけになってほしいという想いから、いつでも手にとってもらえる商品をご用意しました。
CVLが手づくり石鹸を取り扱う理由
CVLのブランドコンセプトは「未来のために、知性の上に着る」。
身に纏う洋服や身体を洗う石鹸。そういった普段何気なく手に取るものでも、生産者の想いや業界の歴史を学ぶことで、その価値は変わってくると考えています。
そんな学ぶことの楽しさを、手づくり石鹸を通じて感じてもらえたら嬉しいです。
貴重な日本蜜蜂のハチミツを使用
この度、静岡県牧之原市の養蜂園【大上養蜂】さんに提供していただいた、貴重な日本蜜蜂のハチミツを石けんの材料に使用しました。
大上養蜂さんが育てている日本蜜蜂は西洋蜜蜂と比べて養蜂が難しく、突然巣箱を放棄していなくなってしまったりするため、そのハチミツは大変貴重なものとなっています。
今回も私たちの取り組みにご賛同をいただき、提供してもらえることになりました。
減少する日本の蜜蜂
貴重な日本蜜蜂はもちろん、西洋蜜蜂においてもその数は年々減少しています。
養蜂の現場でも高齢化や後継者不足は深刻です。
加えて蜜蜂が減少するのはそれだけが原因ではないようです。
農業人口の縮小による密源(蜜蜂がハチミツを作るために花から蜜を集める植物のこと)の減少、異常気象の増加など、近年の生活環境の変化が蜜蜂にも影響を及ぼしているようです。
西洋蜜蜂においてはポリネーションと呼ばれる農作物の受粉交配という重要な役割を担っており、農業にも大きな影響が返ってくることになります。
こうしてみると蜜蜂の減少は、他でもない我々人間の日常生活に、とても大きく関係しているということを知ることができます。
まずは知ることから
手づくり石鹸に蜂蜜を使用し、養蜂家さんを応援することで直接蜜蜂の減少を食い止めることに繋がるのか。
その影響はとても小さなものかもしれません。
しかしこういった現状を学ぶことで、普段の行動に少し変化が出るかもしれない。
ひとり一人にとっては小さな変化でも、それが広がって大きな変化となることを、私たちは願っています。
そしてこれは、CVLが普段アパレル業界に対して取り組んでいることと同じ想いでもあります。
雇用創出活動への想い
石鹸の製造は、静岡県島田市および牧之原市で福祉サービス事業(相談支援・地域活動支援センター事業・就労継続支援B型事業)を行っている【NPO 法人こころ りなむ】さんにお願いします。
品質の高い素材を使いつつ丁寧に手作りする石けんの開発をすることで、雇用創出と、付加価値の高いモノづくりの両立を目指しました。
手づくり石鹸の作られ方
CVLの石鹸は最初から最後まで、すべて人の手によって作られます。
りなむさんで働いている方々がひとつ一つの工程を丁寧に、そして確実に作業することで、やさしく温もりのある手作り石鹸が出来上がります。
重たい資材を運んだり、温度を管理しながら材料を混ぜ合わせたりする工程は、少し大変な部分もありますが、やりがいや達成感を感じながら制作していただいています。
ウェルフェアトレードという考え方
ウェルフェアトレードという言葉をご存知でしょうか。
これは社会福祉を意味するWelfareと、公正取引を意味するFair Tradeを組み合わせた言葉です。
福祉施設で質の高い製品を作り、それを適正な価値で社会に届けることで、働く方の自立を支援する目的があります。
質の高い手づくり石鹸を、CVLがその理念とともに多くの方に届けることは、とても意味のある取り組みになると考えました。
CVLが大切にしていること
私たちは「未来のために、知性の上に着る」をコンセプトとし、高品質と生産者への適正対価のいずれも守り、着る人が楽しめるデザイン性をも追求した、アパレルブランドです。
私たちの活動や考え方が、もっと多くの方に伝わってほしいといつも想っています。
今回、CVLらしさを詰め込んだ手づくり石鹸が出来上がりました。
包装には、洋服を生産する上で生まれてしまうハギレや、残布を使用します。やさしく包まれた手づくりの石鹸は贈り物にもぴったりです。
石鹸の発売は6/24(土)を予定しております。
成分から製造、包装まで、心を込めてつくったCVLらしい石鹸を、ぜひ手にとっていただければ嬉しいです。
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