ニット帽から社会貢献への一歩

秋冬や春夏のコレクションとは別で、小規模な限定コレクションとして、ウールのセーターと帽子をリリースしました。

初回のリリースを大変ご好評いただけたことで、新たな試みやアップデートに進めました。例えばサイズ展開を増やせたり、デザインはアバンギャルドさよりもニュートラルさを重視してロゴも一新、高品質や平均原価率65%は保ちながらも価格を下げたり、より多くの人に買って貰いやすくすることが叶いました。
また、公式LINEから告知し、公式YouTubeチャンネルでプレミア配信をして、その直後に販売開始するという試みも行い、無事に完売に至りました。

 

 

今回のニットは、いずれのアイテムもウール100%です。オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の南部の羊毛産地の仔羊の毛を使用しています。上品な光沢感があり、弾力性に富み、柔らかいのが特長です。編んだ後に、「縮絨(しゅくじゅう)」(洗い・乾燥させて、程よく揉み込む)加工を行うことで、素材の良さを引き立てることで、より柔らかく・暖かいニットに仕上げています。

生産工場については、原料を染めて糸に加工する作業を、大阪府の深喜毛織にて行っています。編みたて、縫製作業を、福島県 木幡メリヤスにて行っています。

そして、ニット帽についてはデザインポイントとして、レザーのパッチを付けました。パッチを付ける作業は、『就労継続支援B型』事業所さんたちの力を借りる予定です。
※就労継続支援B型とは、障害や難病のある方のうち、年齢や体力などの理由から、企業等で雇用契約を結んで働くことが困難な方が、就労訓練を行うことができる福祉サービスです。
※レザー部分は、廃棄するレザーを譲っていただき使用することで、『リサイクル』しています。

「YouTubeの中田敦彦トークチャンネル」の動画内にて中田さんは、服を着ることを通して楽しんで社会貢献をしていきたい旨を以下のように語られました。
大量廃棄を世界から無くしたり、日本の町工場を守ることに繋げたり、更に障害者雇用の就労支援にもなるなど、服を着ることと同時に社会貢献ができたら楽しいと思う。服を着ることが(大量廃棄や低賃金問題などからの)罪悪感の下にあってはいけないと思う。ただのお買い物ではなく、こうしたメッセージの「リツイート」として楽しんで着て貰いたい。
また、デザイナーの村松さんは、これまでも自身のブランドで、就労支援に繋がる活動をされてきました。

は、中田さんと村松さんの社会貢献への意識が強く反映される形で、試行錯誤をしながら一歩ずつ歩んでいます。


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